イェヌーファ

イェヌーファ

 

作曲&台本:レオシュ・ヤナーチェック

原作:ガブリエラ・プライソーバの戯曲「彼女の継娘」

初演:1904年1月21日、ブルノ、国民劇場

 

あらすじ

 

時と場所19世紀後半のチェコのスロヴァーツコ地方

 

第1幕:粉ひき小屋

水車の回る小川の畔で、美しい娘イェヌーファが祖母とジャガイモの皮むきをしている。イェヌーファは従兄で製粉所の跡継ぎであるシュテヴァと恋仲で、子供を身ごもっている。今日はシュテヴァが兵隊検査に行っているので、イェヌーファは心配で仕事が手につかず祖母に注意される。すると側で作業をしていたシュテヴァの異父兄のラツァがイェヌーファをかばう。ラツァは連れ子であるために使用人のように働かされていた。そこに製粉所の親方が現れて、シュテヴァが兵役を免れた事を告げると、イェヌーファと祖母は大喜びをする。優しい親方はラツァがイェヌーファに想いを寄せていることを見抜いていて、慰めるようにラツァの切れないナイフを研いでやる。そこに新兵達が「金を払えぬ貧乏人は兵隊に行かねばならぬ。」と歌いながらやってくる。兵役を免れて帰ってきたシュテヴァは酔っていて、自分は娘達にもてると自慢し、イェヌーファを悲しませる。話を聞き小屋から出てきたイェヌーファの継母コステルニチカは「若い頃、飲んだくれだったシュテヴァの父親に恋をして、辛い結婚をしてしまった」と歌い「シュテヴァが禁酒するまで、1年間結婚を待ちなさい」と娘イェヌーファを諭す。妊娠を隠しているイェヌーファが不安のあまり泣き出すと、悪びれていたシュテヴァも一時優しくなり、「誰よりも美しい頬(ほほ)」を甘く歌って帰って行く。それを見ていたラツァは嫉妬に燃え「シュテヴァが好きなのは、その頬だけだ」と罵倒し、もみ合ううちにナイフでイェヌーファの頬を切りつけてしまう。

 

第2幕:コステルニチカの家

事件の後、イェヌーファの継母コステルニチカはイェヌーファから妊娠を打ち明けられる。礼拝堂の管理を任される、厳格なコステルニチカは未婚の出産を恥じ、世間には「イェヌーファをウィーンに行かせた」と嘘をつき、自分の家に匿うことにする。5カ月が過ぎ、イェヌーファは男の子を出産し、頬に傷のある青白い顔で、シュテヴァを思い憂鬱な日々を過ごしている。見かねたコステルニチカは苦悩の末、イェヌーファに眠り薬入りの飲み物を渡して寝かしつけ、その間にシュテヴァを呼ぶ。しかしやって来たシュテヴァは及び腰で、顔に傷を負って以来、陰気になったイェヌーファは怖いだけだとおびえている。その上村長の娘のカロルカと婚約したことを告げると、子供の顔も見ずに帰ってしまう。そこにシュテヴァを見かけたラツァが「イェヌーファがウィーンから帰ってきたのですか?」とやって来る。コステルニチカはラツァの愛にイェヌーファを託そうと考え、全てを打ち明ける。そして子供と聞いてうろたえるラツァに「赤ん坊は死んでしまった」と嘘をつき、すぐに結婚式をあげるように頼む。ラツァはイェヌーファと結婚できると知って気を取り直し、教会へ向かう。一人コステルニチカは神に祈り、自分のついた嘘を真実にするために、子供を連れ出し凍った川に沈めてしまう。一方悪夢にうなされ、目を覚ましたイェヌーファはコステルニチカと子供がいないので不安になるが、粉ひき小屋の人達に子供を見せに行ったのだろうと思い直し、聖母マリアに「祝福します女王様」と歌い祈りを捧げる。戻って来たコステルニチカは「おまえが高熱を出し寝込んでいる間に、シュテヴァを呼び父親になってくれるように頼んだが、子供の顔を見ることもなく逃げ出してしまった。そして子供も死んでしまった」と作り話をする。そこに結婚式の段取りをつけたラツァが戻り、イェヌーファに愛を告白する。子供を失い傷心のイェヌーファは結婚する権利などないと悲しむが、一緒に苦難を乗り越えていこうと励ますラツァの愛にうたれ結婚を承諾する。その時強い風が吹き、コステルニチカは「死神が覗いている」と震え出す。イェヌーファとラツァはその異様な怯え方に驚く。

 

第3幕:コステルニチカの家

2か月が過ぎ。今日はイェヌーファとラツァの結婚式である。村長夫妻が招かれ、羊飼いの女が手伝いに来ている。コステルニチカは人が違ったように怯え、酷く衰弱している。イェヌーファはラツァに送られた花束を衣装に付け、私にはもったいない結婚だと沈んでいる。ラツァは「子供のことはもう忘れよう!僕こそ酷い事をした償いを一生かかってしなければならない」と愛を歌う。和解をしたシュテヴァとカロルカも結婚式に招かれ、二人を祝う。続いて家政婦のパレナや村の娘達も結婚のお祝いにやって来て、賑やかに人々が和むなか、突然村人が「誰が子供を殺した!」と騒ぐ声がする。そして牧童のヤノが「川の氷の下で子供が死んでいるのが見つかった」と村長を呼びに来る。みなは騒然となり、コステルニチカは恐怖に凍りつく。イェヌーファは自分の子供に違いないと外に駆けだして行く。集まっていた村人が「犯人はイェヌーファだ」と石を投げつけ、ラツァは必死にイェヌーファを守る。その時コステルニチカが進み出て「わたしが子供を殺しました!」と全てを告白する。イェヌーファは泣き崩れ、コステルニチカは許しを乞う。一方ラツァは自分の嫉妬が全ての原因だと絶望する。カロルカはシュテヴァの本性を知り、婚約を解消し去って行く。罪を悔い、倒れ込んでいるコステルニチカをイェヌーファは抱き起こす。二人は許し合い神に祈りを捧げる。そしてコステルニチカは、村長に裁判所(当時死刑を意味する)に連行してくれるように頼み別れを告げる。後を付いて村人も去っていく。イェヌーファはラツァに「みんな行ってしまった。あなたもお行きなさい。顔の傷のことはあなたの愛からでたことだからもうとっくに許しています」と歌う。しかしラツァは「イェヌーファと一緒なら辛いことの多い人生もやっていける、慰め合って生きて行こう!」と答える。真実の愛に到達した二人が「大きな愛に導いてくれた、神の思し召しよ」と祈り幕となる。

プログラムとキャスト

<スタッフ・キャスト>

 

指揮:Donald Runnicles

演出:Christof Loy

舞台装置:Dirk Becker

衣装:Judith Weihrauch

照明:Bernd Purkrabek

振付:Thomas Wilhelm

合唱指揮:Jeremy Bines

 

ブリヤ家のおばあさん:Renate Behle

ラッツァ:Robert Watson

シュテヴァ・ブリヤ:Ladislav Elgr

コステルニチカ:Evelyn Herlitzius

イェヌーファ:Rachel Harnisch

製粉所の親方:Philipp Jekal

村長:Stephen Bronk

村長の奥さん:Nadine Secunde

カロルカ:Jacquelyn Stucker

羊飼いの女:Fionnuala McCarthy

バレナ:Karis Tucker

ヤノ:Meechot Marrero

 

ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団

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JAN 1970

ベルリン・ドイツ・オペラ

ベルリンドイツオペラはドイツ・ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるオペラハウスで、ドイツ国内ではではバイエルン国立歌劇場に次ぐ2番目に大きな歌劇場です。ベルリン国立バレエ団の本拠地。

このオペラハウスの歴史は、シャルロッテンブルク地区が 「プロイセンで最も豊かな街」として独立していた時代の「シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場」に遡ります。 1911年よりハインリッヒ・ゼーリンク(Heinrich Seeling)によって設計され、1912年11月7日に開館され、イグナッツ・ヴァルター指揮の下ベートーベン「フィデリオ」が上演されました。 1920年ベルリン行政区新設法により、大ベルリンが設置された際、劇場の名前は1925年に「ベルリン市立歌劇場」となります。

オペラ座がナチス政権のコントロール下にあった1933年その名称は「ベルリン・ドイツ・オペラ」とされ、ベルリン州立歌劇場と覇を競い1935年に建物は座席数を減らして改築されますが1943年11月23日に爆撃を受け、破壊されてしまいます。

戦後、西ベルリンに新設され、1961年9月24日に現在の名称「ベルリン・ドイツ・オペラ」としてモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をもって開場されます。

座席数1900

© Günter Karl Bose
© 2012 // Monika Rittershaus
© Bettina Stöß
© 2012 // Monika Rittershaus
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