真夏の夜の夢

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JAN 1970

真夏の夜の夢

 

作曲:ベンジャミン・ブリテン

台本:作曲者&ピーター・ピアーズ

原作:ウイリアム・シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」

初演:1960年6月11日、オールドバラ、ジュビリー・ホール

 

あらすじ

 

時と場所:妖精の居る森

 

第1幕:夕暮れの森

夕暮れの森で妖精達が「丘を越え、谷を越え」と歌っている。そこに妖精の王オーベロンと女王タイテーニアが登場する。王と女王はインドの王家から盗んだ赤ん坊を巡って口論をしている。タイテーニアが怒って赤ん坊を抱いたまま行ってしまうと、オーベロンはタイテーニアを懲らしめようと、いたずら者の妖精パックに魔法の薬草を採りに行かせる。その薬草には媚薬効果があり、寝ている間に瞼に塗ると、目覚めて最初に見た者に恋をしてしまうのだった。パックは急いで薬草を採りに行き、オーベロンは森の中に姿を隠す。そこにハーミアとライサンダーと言う若い男女が逃げ込んで来る。ハーミアは父親からディミートリアスという青年との結婚を命じられそれを拒むが、アテネの法律では親の命に背くと死刑に処されるため、恋人ライサンダーと駆け落ちをしてきたのだった。二人は抱き合い愛の二重唱「私の愛は?」で今までの経緯(原作では1幕で演じられる部分)を歌う。ライサンダーは未亡人の叔母のところに身を寄せて結婚しようとハーミアにプロポーズする。二人は固く愛を誓い、手を取り合って去っていく。次にハーミアの父が決めた婚約者ディミートリアスと彼を慕う女ヘレナがやって来る。ヘレナはかつての恋人ディミートリアスに今も夢中で「あなたのスパニエルです」と必死に愛を訴える。しかしディミートリアスは嫌悪感を露わにし「お前を愛することはもう出来ない!」とヘレナを足蹴にして、駆け落ちしてしまったハーミアを追って行く。そんな恋人達の様子を窺っていたオーベロンは、パックに「採って来た薬草をディミートリアスの瞼に塗り、ヘレナとの仲を取り持ちなさい」と命じる。オーベロンとパックが去ると、アテネの職人達六人がやって来て「みんな揃ったか?」と陽気に歌い、大公殿下の結婚式に演じる芝居の準備を始める。演目は最も悲劇的な喜劇「ピラムスとシスビー」。早速台本を配り、配役を決め練習を開始する。その頃、逃避行に疲れたハーミアとライサンダーが森の中で眠りにつくと、パックが現れ、間違ってライサンダーの瞼に媚薬を塗ってしまう。一方恋しいディミートリアスに突き放されたヘレナは「私は熊のように醜いから」と嘆きながら森を彷徨っている。そして眠っているライサンダーを見つけると「死んでいるの?」と驚いて揺さぶり起こす。目を覚ましたライサンダーは、媚薬の効果でたちまちヘレナに恋をする。訳のわからないヘレナは「あなたが愛しているのはハーミアでしょ!」と逃げ出す。一人目覚めたハーミアは居なくなったライサンダーを錯乱状態で探しに行く。森の夜は更け、タイテーニアは妖精達を引き連れ、腕に抱いた赤ん坊に子守唄を歌いながら眠りにつく。そこに現れたオーベロンはタイテーニアの瞼に媚薬を塗り「下劣なる物が近付いた時目覚めよ」と歌い、赤ん坊を連れ去る。

 

第2幕:真夜中の森

神秘的な間奏曲で幕が開き、森は闇に包まれている。深く眠るタイテーニアのそばで職人達の舞台稽古が行われている。機屋のボトムがパックのいたずらでロバの化け物に変えられてしまうと、仲間は怖がって逃げてしまう。残されたボトムが「ツグミの体はまっ黒け」と歌うとタイテーニアが目を覚まし、ロバの化け物に夢中になる。そして四人の妖精達;豆の花、クモの巣、からしの種、蛾、を呼び「この紳士を丁重におもてなしなさい」と言いつける。四人の妖精達はボトムの頭を掻かされたり、ヒズメを磨かされたりと忙しい。やがて妖精達の演奏に合わせて踊るボトムとタイテーニアは疲れてベッドに入る。オーベロンは化け物の傍らで眠るタイテーニアを見て満足する。その時ハーミアを追ってディミートリアスが現れ、パックの間違いが発覚する。怒ったオーベロンは「紫に染まった花の汁」を妖しく歌い、疲れて眠ってしまったディミートリアスに媚薬を塗る。そこにちょうどライサンダーから逃げ惑うヘレナが声をあげるのでディミートリアスが目を覚まし、計算通りヘレナに恋をする。突然ディミートリアスからも愛を告白され、混乱するヘレナは「何を企んでいるの?」とハーミアに食ってかかり女性同士の喧嘩になり、更にライサンダーとディミートリアスも巻き込んで決闘になる。オーベロンはパックの失敗を叱責し、媚薬の効果を消す薬草を渡し、ライサンダーの魔法を解くよう言いつける。パックは魔法で四人を操り、森を走りまわらせる。疲れ果てた四人が眠りにつくと、パックはライサンダーの魔法を解く。妖精達の美しい歌声が響き、森は静寂を取り戻す。

 

第3幕:朝の森

夜明けが迫る森、オーベロンが赤ん坊を抱いて現れる。腕で眠る赤ん坊に心満たされたオーベロンは、タイテーニアにかけた邪悪な魔法を解く。目を覚ましたタイテーニアが横に眠るロバの化け物を怖がるので、パックがボトムを人間に戻す。オーベロンとタイテーニアは仲直りをし、踊りながら去っていく。雲雀の声が朝を告げ、四人の恋人達も目を覚ます。媚薬のおかげでディミートリアスはヘレナを愛し、魔法を解かれたライサンダーとハーミアは元の鞘に収まっている。四人はお互いを「宝石のように大切な人」と称え、手を取り合ってアテネに帰って行く。一方人間に戻ったボトムは戸惑いながら「ボトムの夢」を歌い甘い思い出に酔う。その頃職人の仲間達は行方知れずのボトムを心配している。そこにボトムが「大公殿下の結婚式の出し物に選ばれた」と朗報を持って戻って来るので、仲間達は大喜びで準備にかかる。宮殿では大公シーシュースとアマゾンの女王ヒポリタが仲睦まじく抱き合っている。そこに恋人同士の四人がやって来る。シーシュースは四人の関係を見て訝るが、説明を聞いて納得し一緒に結婚式を執り行うことにする。晩餐の時、職人達が現れ演劇「ピラムスとシスビー」が始まる。 ピラムスとシスビーの家は敵同士であったため、二人は両家を隔てる塀越しに、愛を囁き合い、キスを交わしていた。ある月の明るい夜、二人は駆け落ちを決め、人目を忍んで墓の前で待ち合わせる。先に約束の場所に現れたシスビーはライオンに襲われ逃げて行く。遅れてやって来たピラムスはシスビーの血のついたコートを見つけ、てっきり彼女がライオンに噛み殺されたと早合点をし、胸を剣で突き自害してしまう。そこにシスビーが戻り、死んでいるピラムスを見つけると、シスビーもその剣で胸を貫き自害して果てる。 最も悲しい喜劇がドタバタのうちに幕となり、職人も大公達も一緒にベルガマスク舞曲で踊りだす。宴が終わり、職人達が帰ると大公達も恋人達も寝室に引き上げる。夜の帷が森を包みオーベロンとタイテーニアが妖精達を引き連れて現れる。美しく幻想的な妖精達の合唱とオーベロンとタイテーニアの二重唱が「夜が明けるまで、平和と愛に満たされて休息を」と恋人達を祝福し去っていく。パックが現れ「これまでの事は全て、たわいもない戯れ、つかの間の夢。どうぞ気分を害されませんように」と口上を述べ幕となる。

プログラムとキャスト

<スタッフ・キャスト>

 

指揮:Donald Runnicles

演出:Ted Huffman

舞台装置:Marsha Ginsberg

衣装:Annemarie Woods

照明:D. M. Holz

振付:Sam Pinkleton

振付(パック):Ran Arthur Braun

児童合唱指揮:Christian Lindhorst

脚色:Sebastian Hanusa

 

オーベロン:James Hall

タイテーニア:Siobhan Stagg

テセウス:Padraische Rowan

ヒポリタ:Annika Schlicht

ライサンダー:Gideon Poppe

ディミートリアス:Samuel Dale Johnson

ハーミア: Karis Tucker

ヘレナ:Jeanine De Bique

ボトム:James Platt

クインス:Timothy Newton

フルート: Michael Kim

スナッグPatrick Guetti

スナウト:Matthew Peña

スターヴェリング: Matthew Kosake

パック:NN

 

ベルリン・ドイツ・オペラ児童合唱団

ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団

ベルリン・ドイツ・オペラ

ベルリンドイツオペラはドイツ・ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるオペラハウスで、ドイツ国内ではではバイエルン国立歌劇場に次ぐ2番目に大きな歌劇場です。ベルリン国立バレエ団の本拠地。

このオペラハウスの歴史は、シャルロッテンブルク地区が 「プロイセンで最も豊かな街」として独立していた時代の「シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場」に遡ります。 1911年よりハインリッヒ・ゼーリンク(Heinrich Seeling)によって設計され、1912年11月7日に開館され、イグナッツ・ヴァルター指揮の下ベートーベン「フィデリオ」が上演されました。 1920年ベルリン行政区新設法により、大ベルリンが設置された際、劇場の名前は1925年に「ベルリン市立歌劇場」となります。

オペラ座がナチス政権のコントロール下にあった1933年その名称は「ベルリン・ドイツ・オペラ」とされ、ベルリン州立歌劇場と覇を競い1935年に建物は座席数を減らして改築されますが1943年11月23日に爆撃を受け、破壊されてしまいます。

戦後、西ベルリンに新設され、1961年9月24日に現在の名称「ベルリン・ドイツ・オペラ」としてモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をもって開場されます。

座席数1900

© Günter Karl Bose
© Marc Ginot
© Bettina Stöß
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