エレクトラ ベルリンオペラ
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エレクトラ - リヒャルト・シュトラウス (1864 – 1949)
1幕の悲劇
ヒューゴ・フォン・ホフマンスタールによる詩
1909年1月25日にドレスデンで初演
2007年11月3日にベルリン国立歌劇場で初演
16歳以上に推奨されます。
上演時間: 1時間45分 / 休憩なし
ドイツ語上演、ドイツ語と英語の字幕付き
公演前講演(ドイツ語):各公演の45分前
あらすじ
時と場所:古代ギリシャのミケーネ城
アガメムノン王とその妻クリテムネストラとの間に生まれた娘エレクトラ。王が遠征中の間に妻はエギストと不倫関係になり、2人は王が帰ると浴室で王を殺害する。エレクトラは王である父親の仇を討つことを決意する。
4小節の強烈な音楽で幕が上がる。宮殿の下女たちがエレクトラの挙動について噂話をしている。エレクトラのもとに妹のクリソテミスが来ると、その挙動を続ければいずれ幽閉されるだろうと告げ、エレクトラに復讐を止めるよう説得する。その後に母親のクリテムネストラが従者とともに現れる。良心のとがめで疲労し、不眠と悪夢にうなされて悩むクリテムネストラはエレクトラに助けを求める。エレクトラは復讐を秘めた謎の予言をクリテムネストラに告げ、さらに弟オレストの行方を詰問する。そこに侍女がクリテムネストラに駆け寄って耳打ちすると、急いでその場から帰って行く。クリソテミスはオレストが馬に蹴られて死んだことを告げると、エレクトラはともに復讐を果たそうとクリソテミスに協力を求めるが、気の弱い妹は慄いて逃げて行く。
一人で復讐を遂げることを決意したエレクトラは、戸口の側の地面に埋めておいた、アガメムノン殺害に使われた斧を掘り出していると、男が現れる。現れたのは死んだはずの弟のオレストであった。オレストの死は一種の計画だったのである。オレストは宮殿に侵入し、母クリテムネストラの寝室へ忍び込む。やがてクリテムネストラの断末魔が響き、何も知らないエギストが現れると松明をかざすエレクトラは彼を宮殿へ導き、助けを求めるエギストをその場で殺害する。
復讐が果たされたエレクトラは狂喜乱舞してその場に倒れ、動かなくなる。妹のクリソテミスは扉を叩きながらオレストを呼び続けるうちに幕となる。
プログラムとキャスト
音楽監督:トーマス・ソンダーガルド
製作:キルスティン・ハームズ
舞台・衣装:ベルント・ダモフスキー
合唱団:ジェレミー・バインズ
振付:シルヴァーナ・シュレーダー
クリュタイムネストラ: ヴィオレタ・ウルマナ
エレクトラ:エレナ・パンクラトワ
クリソテミス:カミラ・ニールンド
アイギストス:ブルクハルト・ウルリッヒ
オレスト:トビアス・ケーラー
オレステスの管理人:ジャレッド・ワーレイン
腹心:ムン・ヘヨン
牽引者:マリア・ヴァシレフスカヤ
若い使用人:トーマス・シルフィ
古い使用人:マイケル・バフタゼ
監視員: N.N.
1人目メイド:アニカ・シュリヒト
2人目メイド:マルティナ・バローニ
3人目のメイド:アリアナ・マンガネロ
4人目のメイド:スアジョー
5人目のメイド:ニーナ・ソロドヴニコワ
合唱団:ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
オーケストラ: ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
ダンサー: ベルリン・ドイツ・オペラのオペラ・バレエ団
ベルリン・ドイツ・オペラ
ベルリンドイツオペラはドイツ・ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるオペラハウスで、ドイツ国内ではではバイエルン国立歌劇場に次ぐ2番目に大きな歌劇場です。ベルリン国立バレエ団の本拠地。
このオペラハウスの歴史は、シャルロッテンブルク地区が 「プロイセンで最も豊かな街」として独立していた時代の「シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場」に遡ります。 1911年よりハインリッヒ・ゼーリンク(Heinrich Seeling)によって設計され、1912年11月7日に開館され、イグナッツ・ヴァルター指揮の下ベートーベン「フィデリオ」が上演されました。 1920年ベルリン行政区新設法により、大ベルリンが設置された際、劇場の名前は1925年に「ベルリン市立歌劇場」となります。
オペラ座がナチス政権のコントロール下にあった1933年その名称は「ベルリン・ドイツ・オペラ」とされ、ベルリン州立歌劇場と覇を競い1935年に建物は座席数を減らして改築されますが1943年11月23日に爆撃を受け、破壊されてしまいます。
戦後、西ベルリンに新設され、1961年9月24日に現在の名称「ベルリン・ドイツ・オペラ」としてモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をもって開場されます。
座席数1900