オテッロ

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オテッロ - ジュゼッペ・ヴェルディ
4幕のオペラ
アッリゴ・ボイトによるリブレット、ウィリアム・シェイクスピアの悲劇「ヴェニスの商人、オテッロ」に基づく
イタリア語で演奏され、ドイツ語と英語のスーパーティイトル付き
プレミア:2017年2月23日

 

オテッロとデズデモーナの愛は、嫉妬の祭壇に捧げられるのでしょうか?

 

 

あらすじ

時は15世紀末、場所はキプロス島の港町。

 

第1幕

キプロスの港、激しい嵐。島の住民が待ちわびる中、オテロに率いられた船団が帰還する。敵、トルコ艦隊は海の藻屑になったとの勝利報告に住民は歓喜する。カッシオが副官になったことを妬むヤーゴは一計を案じ、酒に弱いカッシオにワインを無理強いする。カッシオは悪酔いし醜態を演じたばかりか、喧嘩の仲裁に入ったモンターノを傷付ける。騒ぎを聞いたオテロが戻ってくる。彼は即座にカッシオを罷免、群衆に帰宅を命ずる。舞台にはオテロと妻デズデーモナだけが残り、愛情を確かめ合う美しい二重唱が歌われる。

 

第2幕

庭園に面する城の一室。副官の座を失ったカッシオに、ヤーゴは「デズデモーナに取成しを頼め」と提案する。オテロが登場。ヤーゴは、庭園でカッシオとデズデモーナが歓談している様子を、さも二人が不貞を働いているかのようにオテロに信じ込ませる。室内に入ってきたデズデモーナはカッシオの赦免を夫に願うが、心中疑念をもつオテロは耳を貸さない。デズデモーナが落としたハンカチは女中エミーリアが拾ったものの、その夫ヤーゴが脅迫の末手中に入れる。ヤーゴとオテロ二人だけが舞台に残り、オテロは「不倫の証拠を見せろ」と迫る。ヤーゴは、「カッシオが夢の中でデズデモーナを求めていた」と作り話をし、また、デズデモーナが愛用していたハンカチ(それはオテロからの彼女への贈り物だった)を、カッシオが持っているのを見た、と吹き込む。激怒したオテロは復讐を誓う。

 

第3幕

城の大広間。デズデモーナは事態の進展に気付かず、またもやカッシオの赦免をオテロに願い出て斥けられる。オテロは「自分が贈ったハンカチはどこへ行った?」と詰問する。もちろん彼女は答えられず、当惑しながら去る。ヤーゴが「今カッシオと話をするので物陰で見るように」とオテロに勧める。巧みなヤーゴの話術に乗ったカッシオは、自分の恋人ビアンカとの顛末を陽気に語るが、遠くで聞いているオテロは、デズデモーナとの恋物語をしていると思い込む。例のハンカチはヤーゴがあらかじめカッシオ宅に落としておいたのだが、そうとは知らないカッシオは「ところでこんな素晴らしいハンカチを拾った」などとヤーゴに披露、遠目に見ているオテロは、いよいよ不貞が証明された、と確信してしまう。オテロとヤーゴは相談の末、デズデモーナはオテロが殺めること、カッシオの始末はヤーゴが付けることを決定する。

ヴェネツィアからの使者ロドヴィーコとその一行が来航し、キプロス島の要人が集合する。オテロはヴェネツィアへ帰任となり、後任の総督はカッシオとなることが布告される。嫉妬心に燃えるオテロは公衆の面前で妻デズデモーナを面罵し、自分は憤怒のあまり気絶する。

 

第4幕

デズデーモナの寝室。デズデモーナは床に就く用意をしている。ここ数日の夫の言動から不吉な予感を覚える彼女は「もし死んだら婚礼の衣装で身を包んでほしい」と、女中エミーリアに依頼する。オテロが寝室に現れ、カッシオとの姦通を詰責する。デズデモーナは抗弁も空しくオテロに絞殺される。エミーリアが「カッシオがロデリーゴを殺した」と急を告げに戻ってくるが、デズデモーナが殺されているのを発見、驚いて人々を呼ぶ。エミーリアは「夫ヤーゴが私からハンカチを奪った」と証言、ロデリーゴが死ぬ前に陰謀の全てを白状した、との事実も明らかになる。形勢不利とみたヤーゴは遁走する。いまや全てを悟ったオテロは短刀で自刃し、妻の遺体に最後の接吻を求めつつ息絶えて、幕。

プログラムとキャスト

オテッロ: グレゴリー・クンデ(2024年10月2、5、11日)、ナジミディン・マヴリャノフ(2024年10月19日)
イアーゴ:アレクセイ・マルコフ
デズデモーナ:ポリーナ・パスティルチャク
カッシオ:グラニト・ムスリウ
ロドリーゴ:シメオン・エスパー
ロドヴィーコ:アレクサンドロス・スタヴラカキス
モンターノ:マーチン=ヤン・ナイホフ
エミリア:ミハル・ドロン
公報:アントン・ベリャエフ
天使:ヤミレ・アナイド・ナバロ・ルナ

 

音楽監督:ティムール・ザンギエフ
演出:ヴァンサン・ブサール
演出助手:ハイコ・ヘントシェル
セットデザイン:ヴァンサン・ルメール
セットデザイン助手:レナ・ドンスバッハ
衣装:クリスチャン・ラクロワ
照明:グイド・レヴィ
映像:イザベル・ロブソン
振付:ヘルゲ・レトニャ
合唱:ジョナサン・ベッカー
子供合唱:クラウディア・セバスティアン=ベルチ、ゼンパーオーパー・ドレスデンの子供合唱団
ドラマトゥルギー:ステファン・ウルリッヒ

 

ザクセン州立オペラ合唱団ドレスデン
ザクセン州立管弦楽団ドレスデン
ザルツブルク・イースター・フェスティバルとの共同制作

フォトギャラリー
Semperoper Dresden/Klaus Gigga
© Semperoper Dresden/Klaus Gigga
Semperoper Dresden/Klaus Gigga
© Semperoper Dresden/Klaus Gigga
Semperoper Dresden/Klaus Gigga
© Semperoper Dresden/Klaus Gigga

ゼンパー・オーパー

ゼンパー・オーパーはドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場です。

専属のオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンはデンマーク王立管弦楽団に次ぐ世界最古のオーケストラと言われています。建築家ゴットフリート・ゼンパーにより設計され、1841年4月13日カールマリア・フォン・ウェーバーの作品によって開館。1843年から1849年までは作曲家のリヒャルト・ワーグナーが指揮を務めており、「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」の初演を行っています。

1869年、劇場は火災で焼失し、ゼンパーが改めて基本設計を行い、再建開始され、1878年完成します。

第二次世界大戦末1945年英米軍のドレスデン爆撃により瓦礫の山となりますが、1977年復興が始まり、1985年に完成し、現在の建物となります。

戦後、東ドイツ時代は国立の歌劇場でドレスデン国立歌劇場と呼ばれていたが、1990年ドイツ再統一に伴い、州立の歌劇場となります。

 

 

Semperoper Dresden
By Sebastian Terfloth User:Sese_Ingolstadt - own work by © Semperoper Dresden/Klaus Gigga
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