サウル

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サウル - ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル
3幕のオラトリオ
チャールズ・ジェネンズによるリブレット、サムエル記第1巻と第2巻に基づく
英語で上演、ドイツ語と英語のスーパーチャイトル付き
プレミア:2025年6月1日

 

サウルとダビデ:権力争いが家族を引き裂くとき。

 

 

あらすじ

 

第1幕

ペリシテ人のゴリアテに勝利し、神をたたえるイスラエル人の合唱から始まる。合唱は盛大なハレルヤ・コーラスで終わる。将軍アブネルは戦いの英雄ダビデをイスラエル王サウルに紹介する。サウルはダビデを自分の家に住まわせ、娘と結婚させると言う。サウルの子のヨナタンはダビデを大いに好む。サウルの長女のメラブは生まれの賤しいダビデを嫌うが、次女のミカルはダビデを愛する。

 

カリヨンの響きにのせてイスラエル人はダビデを歓迎する歌を歌うが、歌詞の「サウルは千を殺し、ダビデは万を殺した」を聞いたサウルは侮辱されたと感じて怒る。ミカルはダビデに竪琴を弾いて父の怒りをなだめるように勧めるが、ダビデの歌もサウルの怒りを静めることはできない。サウルは槍をダビデに投げつけ、ダビデは逃げる。

サウルはヨナタンらにダビデを殺すように命じ、ヨナタンは悩む。

 

第2幕

ヨナタンはひそかにダビデに会い、メラブがアドリエルと結婚したことを告げる。ダビデは高慢なメラブには構わず、ミカルをたたえる。

ヨナタンはサウルに向かって、ダビデが国にとって必要な人物であると主張する。サウルもダビデを殺さないことを誓い、ミカルとダビデの結婚を認める。ダビデとサウルはいったん和解する。ミカルはダビデと愛の二重唱を歌い、その後オルガン協奏曲が演奏される。

 

サウルは再びダビデの命を狙い、ミカルはダビデを逃がす。ドエグがダビデを捕えにやってくるが、ダビデの部屋の寝台には似姿が置かれているだけだった。

メラブは今や義理の兄弟となったダビデを大切に思うようになり、来たる新月祭で父が残虐さをあらわにすることを恐れる。

新月祭の場でサウルはダビデを殺そうとするが、ダビデはその場に現れない。ヨナタンはダビデがベツレヘムの父の家へ行ったと告げる。サウルは怒り、自分を裏切ったヨナタンに向けて槍を投げる。

 

第3幕

神から見放されたサウルは、変装してエン・ドルの魔女(霊媒)のところへ行き、預言者サムエルの霊を呼びだしてもらう。サムエルはかつてサウルがアマレク人を討ったときに神の言葉にそむいたために、神はイスラエルをサウルから取りあげてダビデに渡したのだと答え、イスラエルはペリシテ人の手に落ちるであろうと伝える。

 

ダビデのもとにアマレク人がやってきて、ギルボア山でのペリシテ人との戦いでサウルとヨナタンが死んだことを伝える。自殺しようとして死にきれなかったサウルにたのまれ、このアマレク人がとどめをさしたのだった。アマレク人本人はダビデにとってよい知らせを持ってきたつもりだったが、ダビデは主が油をそそいだ者を手にかけるとは何事かと怒り、従者にアマレク人を殺させる。

 

葬送行進曲の後、合唱と司祭、メラブ、ダビデ、ミカルによってサウルとヨナタンを悼む歌が歌われる。

司祭は嘆きを止めさせ、サウルが失った王国はダビデが取り戻すであろうと宣言する。イスラエル人たちの合唱で曲を終える。

プログラムとキャスト

サウル: フロリアン・ボーシュ
ダビデ: ジェイク・アルディッティ
メラブ: ヤスミン・デルフス
ミハル: メアリー・ベヴァン
ヨナタン: ジェームズ・レイ
アブネル · 大司祭 · ドエグ: タンセル・アクゼイベク
エンドルの魔女: ジェイク・イングバー

 

音楽監督: レオ・ヒューセイン
演出: クラウス・グート
舞台・衣装: クリスチャン・シュミット
照明: ベルント・プルクラベック
ビデオ: アリアン・アンディエル
振付: ラムゼス・シグル
演出助手: フアナ・レステレポ
合唱: ヤン・ホフマン
ドラマトゥルギー: イボンヌ・ゲバウアー、ベネディクト・シュタンプリ

 

ザクセン州立オペラ合唱団ドレスデン
ザクセン州立管弦楽団ドレスデン

ゼンパー・オーパー

ゼンパー・オーパーはドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場です。

専属のオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンはデンマーク王立管弦楽団に次ぐ世界最古のオーケストラと言われています。建築家ゴットフリート・ゼンパーにより設計され、1841年4月13日カールマリア・フォン・ウェーバーの作品によって開館。1843年から1849年までは作曲家のリヒャルト・ワーグナーが指揮を務めており、「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」の初演を行っています。

1869年、劇場は火災で焼失し、ゼンパーが改めて基本設計を行い、再建開始され、1878年完成します。

第二次世界大戦末1945年英米軍のドレスデン爆撃により瓦礫の山となりますが、1977年復興が始まり、1985年に完成し、現在の建物となります。

戦後、東ドイツ時代は国立の歌劇場でドレスデン国立歌劇場と呼ばれていたが、1990年ドイツ再統一に伴い、州立の歌劇場となります。

 

 

Semperoper Dresden
Semperoper Dresden/Klemens Renner
© Jose David Morales
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