チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、レオニダス・カヴァコス

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モーツァルトをプラハに連れてくるなんて、砂浜に砂を持ち込むようなものだと思われるかもしれない。しかし、ギリシャのバイオリニスト兼指揮者のレオニダス・カヴァコスは、よく知られた音楽の新たな側面を発見できるということを専門家でさえ納得させている。英国の雑誌『グラモフォン』が明晰で洗練されたモーツァルト愛好家と評するカヴァコスは、ヴァイオリン協奏曲第3番を優雅で上品な音色で演奏するとともに、ストラディヴァリウスを手に全曲を指揮。これはモーツァルトがプラハに滞在していた時代には一般的なやり方で、彼の演奏は熱狂的に受け入れられた。カヴァコスはまた、今度はヴァイオリンなしでセルゲイ・プロコフィエフの交響曲第6番を指揮。わずかに内在する憂鬱さを帯びたこの交響曲の優雅な音楽は、何世紀にもわたってモーツァルトと握手しているかのようだ。この交響曲の普遍的な明快さが共産主義の批評家たちの悩みの種だったとは信じ難い。スターリン主義当局の指示により、数日前には熱烈に賞賛していた人々でさえ、この交響曲を拒否したのだ。この交響曲の美しい音楽は、すべての人にこれらの不正を慈悲深く忘れさせ、同時によく思い出させてくれるだろう。

プログラムとキャスト

チェコフィルハーモニー管弦楽団
レオニダス・カヴァコス:指揮者、ヴァイオリン

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K. 216
セルゲイ・プロコフィエフ:交響曲第6番 変ホ短調 作品111

ルドルフィヌム

ルドルフィヌム (Rudolfinum) は、プラハにある音楽公会堂である。プラハにあるネオ・ルネサンス様式の建築物群の中でもっとも重要な建築物の一つである。ヴルタヴァ川右岸に位置するヤン・パラフ広場 (Náměstí Jana Palacha) の中にある。何十年にもわたってチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地であり、毎年5月と6月に開催されるプラハの春音楽祭では主要な開催地の一つとなっている。

 

設計はボヘミア人建築家ヨセフ・ジテクと彼の弟子であったヨセフ・シュルツによるもの。1885年2月8日にこけら落としを迎え、これを主催したオーストリア皇太子、ルドルフに敬意を表して「ルドルフィヌム」と命名された。

 

ルドルフィヌム内にあるドヴォルザーク・ホールは、ヨーロッパのコンサートホールの中では最古のものの一つであり、音響効果の面でよく名前を知られている。1896年1月4日、ここでチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の最初期の演奏会が開かれた。アントニン・ドヴォルザークの指揮によるものだった。

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