マクベス
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マクベス - ジャコモ・プッチーニ [1813 – 1901]
4幕のオペラ
リブレット:フランチェスコ・マリア・ピアヴェ、アンドレア・マッフェイ、
ウィリアム・シェイクスピアの悲劇に基づく
初演:1847年3月14日、フィレンツェ(第1版)、
1865年4月21日、パリ(第2版)
ドイツ・オペラ・ベルリン初演:2024年11月23日
15歳以上推奨。
あらすじ(1865年改訂版による)
時と場所: 11世紀、スコットランド
前奏曲
3分ほどの短いもの。魔女のテーマ、およびマクベス夫人夢遊のシーンのテーマが再構成されている
第1幕
第1場
マクベスとバンコーは戦場から勝利しての帰途、魔女が乱舞しているのに出逢う。魔女らは「マクベスはコーダーの領主となり、やがては王となる。バンコーは王の祖先となろう」と予言し姿を消す。そこへダンカン王の使者が到着、マクベスがコーダー領主に任命されたことを伝える。2人は予言の一部が早速成就したことを知り驚きつつ帰途を急ぐ。魔女たちは再び現れ、マクベスは自分の運命を知るためまた訪ねてくるだろう、と歌う。
第2場
夜。居城ではマクベス夫人が夫の帰りを待ちわびている。マクベスが寄越した「魔女と逢い予言を受け、その通りにまずは領主になった。このことは内密に」との手紙を、夫人は独り読み上げ、夫が勇気を出してこの予言を実現させていって欲しいと願う。そこに召使が現れ、マクベスだけでなく、ダンカン王も急用でこの城を今晩訪問することになった、と伝える。夫人が好機到来と狂喜しているところへマクベスが帰還する。ダンカン王は賓客用の寝室へ入る。夫人は躊躇するマクベスをせきたて、王を刺殺させる。自らの所業に呆然として寝室から戻ってくるマクベスの手から、夫人は血にまみれた剣をとりあげ、眠り込んでしまった王の従者の側に置き、夫婦は退場する。
朝、マクダフとバンコーが王を起こしにやってくる。マクダフはダンカン王が暗殺されているのを発見、城内の一同を呼ぶ。一同は驚愕し、暗殺犯人に神の罰の下らんことを祈る。マクベスと夫人も何食わぬ顔で皆に調子を合わせる。
第2幕
第1場
計画通りマクベスはスコットランドの王となったが、彼ら夫婦には魔女の予言「バンコーは王の祖先となる」が気になってならない。そこで刺客を放ち、バンコーとその息子を殺すことにする。
第2場
バンコーが息子と2人で城外の林を歩いているところへ刺客の一団が襲い掛かる。バンコーは息子を逃がすことに成功するが、自らは凶刃に倒れる。
第3場
城の大広間ではマクベス新王を寿ぐ晩餐会が行われる。マクベス夫人は乾杯を歌う。刺客が戻ってきて、マクベスに一部始終を報告する。マクベスは晩餐の席に着こうとするが、バンコーの亡霊を発見してうろたえる。他の列席者には何も見えない。晩餐会は中止され、人々はマクベスの行動に不審の念をもつ。
第3幕
魔女たちの棲む洞穴にマクベスが現れ、自分の運勢を教えて欲しいと願う。新たな予言は「マクダフには警戒せよ」「女の産んだ者にはマクベスは倒せない」「バーナムの森が動かない限り怖れることはない」であった。マクベス夫人も現れて、夫妻は怖れることなく権力を死守しようと誓う。
第4幕
第1場
スコットランドとイングランドの国境近くの荒野。スコットランドから逃れてきた人々はマクベス新王の圧政を訴える。マクダフは、自分の妻と子供らがマクベスに殺された悲しみを歌う。ダンカン王の遺児マルコムが現れる。彼はイングランド軍の助勢を受け、マクベス王への反乱を計画している。彼は軍勢に、バーナムの森の木を伐り、その枝葉を用いて擬装を行うように命令する。
第2場
マクベス夫人は精神を病み、毎夜城内を徘徊している。彼女は夢幻状態で、ダンカンやバンコーを殺したこと、手に付着した血がどうやっても拭い去れないことを訴える。隠れてこれを聞いていた医師と夫人の侍女は恐れおののく。
第3場
マクベスは、マルコムとその一派が反乱を起こしたとの情報に激怒する。彼は自軍の優勢を信じて反撃を命じるが、まずマクベス夫人が狂死したとの報、続いてバーナムの森が動き出したとの報に接して、周章狼狽の態で戦場に赴く。
第4場
マクベスとマルコムの軍勢が戦闘を繰り広げ、やがてマクベスとマクダフの一騎討ちとなる。マクベスは自分は女の産んだ者には殺されない、と言うが、マクダフは自分は女が”産む”前に自ら母の腹を裂いて出てきたと応える。マクベスは愕然としてマクダフの刃に敗れ死に、マルコム軍が勝利を収める。マルコム、マクダフ、兵士たち、それに人々は圧政の終焉と勝利を祝う。
プログラムとキャスト
上演時間: 3時間 / 1回の休憩
イタリア語で、ドイツ語と英語の字幕付き
紹介: 開演の45分前にRankホワイエ右側にて
キャスト
指揮者: エンリケ・マッツォラ
演出: マリー=エヴ・シニェイロール
舞台デザイン: ファビアン・テニェ
衣装デザイン: ヤシ
ビデオ: アルティス・ゼルヴェ
照明デザイン: サシャ・ツァウナー
合唱指揮者: ジェレミー・バインズ
ドラマトゥルギー: ルイ・ガイスラー
ドラマトゥルギー: コンスタンティン・パルニアン
マクベス: ロマン・ブルデンコ、トーマス・レーマン (27.11.2024 | 30.11.2024 | 11.01.2025)
バンコ: マルコ・ミミカ、ビョン・ギル・キム (11.01.2025 | 19.01.2025 | 25.01.2025)
レディ・マクベス: アナスタシア・バルトリ、フェリシア・ムーア (11.01.2025 | 19.01.2025 | 25.01.2025)
レディ・マクベスの侍女: ニナ・ソロドフニコワ、マリア・ヴァシリエフスカヤ (11.01.2025 | 19.01.2025 | 25.01.2025)
マクダフ: アッティリオ・グラザー、アンドレイ・ダニロフ (27.11.2024 | 08.12.2024 | 11.01.2025 | 19.01.2025 | 25.01.2025)
マルカム: トーマス・チルッフォ、カンギュン・シャイン・リー (04.12.2024 | 11.01.2025 | 19.01.2025 | 25.01.2025)
マクベスの召使い / メッセンジャー: スティーブン・マーシュ
医者 / 暗殺者: ジェラール・ファレラス、ジョエル・アリソン (11.01.2025 | 19.01.2025 | 25.01.2025)
合唱団: ドイツ・オペラ・ベルリン合唱団
オーケストラ: ドイツ・オペラ・ベルリン管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ
ベルリンドイツオペラはドイツ・ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるオペラハウスで、ドイツ国内ではではバイエルン国立歌劇場に次ぐ2番目に大きな歌劇場です。ベルリン国立バレエ団の本拠地。
このオペラハウスの歴史は、シャルロッテンブルク地区が 「プロイセンで最も豊かな街」として独立していた時代の「シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場」に遡ります。 1911年よりハインリッヒ・ゼーリンク(Heinrich Seeling)によって設計され、1912年11月7日に開館され、イグナッツ・ヴァルター指揮の下ベートーベン「フィデリオ」が上演されました。 1920年ベルリン行政区新設法により、大ベルリンが設置された際、劇場の名前は1925年に「ベルリン市立歌劇場」となります。
オペラ座がナチス政権のコントロール下にあった1933年その名称は「ベルリン・ドイツ・オペラ」とされ、ベルリン州立歌劇場と覇を競い1935年に建物は座席数を減らして改築されますが1943年11月23日に爆撃を受け、破壊されてしまいます。
戦後、西ベルリンに新設され、1961年9月24日に現在の名称「ベルリン・ドイツ・オペラ」としてモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をもって開場されます。
座席数1900