ロミオとジュリエット

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ロミオとジュリエット - シャルル・グノー
五幕オペラ
リブレット:ジュール・バルビエとミッシェル・カレ、ウィリアム・シェイクスピアの同名劇に基づく
フランス語で上演され、ドイツ語と英語のスーパーチャイルが付いています
初演:2025年5月3日

 

世界最高のラブストーリーが魅力的なメロディーと感動的な合唱に包まれています。

 

 

あらすじ

時と場所:ルネサンス時代のヴェローナ

 

プロローグ

管弦楽による激しい嵐を思わせる序奏で両家の憎しみが描かれる。合唱がこれから始まる悲劇のあらましを説明する。

 

第1幕 キャピュレット家の仮面舞踏会

仮面舞踏会のために集まった紳士淑女たち。家の当主キャピュレット卿がパリス伯爵との結婚を間近に控えた娘ジュリエットを紹介し、全員はその美しさにたちまち魅了される。客人たちが解散すると、モンタギュー家のロメオが仮面を付けて友人たちとともに忍んでやって来る。友人たちがここでひと暴れしようと企むが、ロメオはこれを止めるよう制するが、対してメルキュシュはロメオをからかい、彼を連れて去るのだった(メルキューシュは『マブ女王のバラード』を歌う)。

 

そこにジュリエットが乳母ジェルトリュードと現れる(青春を謳歌してアリア『私は夢に生きたい』を歌う)。直後に乳母が呼ばれ、一人残ったジュリエットの目の前にロメオが現れて話しかける。2人は瞬時に恋に落ちるのだった。そこに従兄のティボルトがジュリエットを呼びに来たため、ロメオは彼女がキャピュレット家の娘であることを知って驚く。一方立ち去る時の声で、モンタギュー家のロメオであることを見抜いたティボルトは、仇敵に対し剣を抜く。しかしすぐに現れたキャピュレットの諫めによって抑えられ、ロメオは友人たちと逃げるようにその場から去っていく。

 

第2幕 ジュリエットの家の庭

夜中にキャピュレット家の庭に忍び込んだロメオ。一方ジュリエットはバルコニーに向かい、ロメオへの思いを一人告白する。それを聞いたロメオが現れて、愛の二重唱を歌い合う。やがてジュリエットは別れを惜しみつつ、部屋の中へ消えて行く。

 

第3幕(全2場)

第1場 夜明け、修道院のロランの部屋

ロメオはロラン神父のもとへ訪問し、そこで神父にジュリエットとの恋を打ち明ける。そこにジュリエットが乳母とともに訪ねて来て、2人は神父に結婚の許しを乞うよう神に祈りを捧げる。長年に亘り敵対してきた両家の憎しみ合いが2人の結婚によって解消されることを目論んだロラン神父は、2人に結婚の祝福を与えるのだった。

 

第2場 キャピュレット家の前の通り

一方キャピュレット家の近くの通りでは、ロメオの小姓ステファノが主人を探しに来ていたが、同家を揶揄するかのようなシャンソンを歌う。それを聴いて怒りに震えたキャピュレット家の若者と友人メルキュシオとの間で乱闘が始まり、これに乗じてティボルトも加勢して激しい決闘へ発展してしまう。騒ぎを聞き駆けつけたロメオは2人を制止したが、その時ティボルトの剣がメルキュシオに刺さり、そのまま息絶えてしまう。友人の死を目の前で目撃したロメオは、剣を抜いてティボルトを倒す。そこにヴェローナ大公が現れ、ロメオを街から追放する条件でその場を収め、両家の面々に対し強く諫める。

 

第4幕(全2場)

第1場 ジュリエットの部屋、夜明け

ジュリエットは忍んで来たロメオに対し従兄ティボルトの殺害を許し、2人は愛の幸福の中で一晩をともに過ごす。だが夜明けには去らなければならない(「愛の二重唱」)。ただ一人残ったジュリエットのもとに父キャピュレット卿がロラン神父とともに現れ、パリス伯爵との結婚を宣誓する。絶望に打ちひしがれたジュリエットにロラン神父は一計を案ずる。神父は一日仮死状態になれる薬を与え、墓からロメオとともに逃げるよう告げる。一人残されたジュリエットは逡巡するが、勇気を出して薬を飲み干す(アリア「ああ、何という戦慄が」)。

 

第2場 キャピュレット家の屋敷の中における壮麗な広間、宮殿の回廊

キャピュレット家の宮殿の回廊では、ジュリエットとパリス伯爵との結婚が行われている。伯爵が指輪をはめようとした瞬間、ジュリエットは隠し持っていた薬を密かに飲み、突然倒れて仮死状態となり、周囲はただ驚愕するのみである。

 

第5幕 キャピュレット家の地下の墓所

神父からの伝言が遅れてしまったため、この計画について知る由もないロメオは、ジュリエットが死んだことを聞いてすぐに墓所へ駆けつける。その姿を見たロメオは絶望し、自ら持っていた毒薬を飲む。その直後にジュリエットが目覚め、二人は再会の歓喜に震えるが、全身に毒がまわったロメオはジュリエットの腕の中に崩れる。毒を飲んだことを知ったジュリエットは、後を追って短剣で胸を刺し、二人は最後の口づけを交わして息絶え、幕が閉じられる。

プログラムとキャスト

ジュリエット: ツーリ・タカラ
ゲルトルード: ミハル・ドロン(2025年5月3日、6日、9日、16日、25日)、クロード・アイヒェンベルガー(2025年5月29日、6月4日)
ティボルト: ブライアン・マイケル・ムーア
パリス: ゲリット・イレンベルガー
キャピュレット: オレクサンドル・プシュニャク
グレゴリオ: アントン・ベリャエフ
ロミオ: リパリット・アヴェティシャン
ステファノ: バレリー・アイコフ
ベンヴォーリオ: チョンウ・ホン
メルキューシオ: ダニロ・マトビイェンコ
ローラン神父: ゲオルク・ツェッペンフェルド
ヴェローナ公爵: ティルマン・レーネベック

 

音楽監督: ロバート・インドラ
演出: バルバラ・ヴィソツカ
舞台: バルバラ・ハニツカ
衣装: ユリア・コルナツカ
照明: ファビオ・アントーチ
合唱: ヤン・ホフマン
ドラマトゥルギー: ベネディクト・シュタンプリ

 

ザクセン州立歌劇合唱団ドレスデン
ザクセン州立カペラドレスデン

ゼンパー・オーパー

ゼンパー・オーパーはドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場です。

専属のオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンはデンマーク王立管弦楽団に次ぐ世界最古のオーケストラと言われています。建築家ゴットフリート・ゼンパーにより設計され、1841年4月13日カールマリア・フォン・ウェーバーの作品によって開館。1843年から1849年までは作曲家のリヒャルト・ワーグナーが指揮を務めており、「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」の初演を行っています。

1869年、劇場は火災で焼失し、ゼンパーが改めて基本設計を行い、再建開始され、1878年完成します。

第二次世界大戦末1945年英米軍のドレスデン爆撃により瓦礫の山となりますが、1977年復興が始まり、1985年に完成し、現在の建物となります。

戦後、東ドイツ時代は国立の歌劇場でドレスデン国立歌劇場と呼ばれていたが、1990年ドイツ再統一に伴い、州立の歌劇場となります。

 

 

Semperoper Dresden
Semperoper Dresden/Klemens Renner
© Semperoper Dresden/Klemens Renner
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