ヴェニスに死す バレエ

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ジョン・ノイマイヤーの死の舞踏
トーマス・マンの小説に基づく自由な解釈
音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)

 

(録音されたオーケストラ作品)
ハンブルク・バレエ団によるゲスト公演

 

ヴェネツィア、媚びるようで疑わしい美しさ—この街は半ばおとぎ話、半ば観光客の罠。その腐敗した空気の中でかつて芸術が贅沢に繁栄し、音楽家たちに揺れ動き、誘惑するような旋律を与えた。
トーマス・マン

 

1911年にラグーン都市への滞在を経て執筆されたトーマス・マンの小説「ヴェニスに死す」に着想を得て、ジョン・ノイマイヤーはハンブルク・バレエ団の卓越したダンサーたちのために振り付けを創作しました。この作品は、鋭い演劇とメロドラマ、見事に計算された動きと日常的な仕草の間の微妙なバランスの上に成り立っています。そして、老年の芸術家が最後の大きな愛に溺れ、破滅する姿を描いています。

 

「ある意味で、私のバレエは人生への愛の物語です。マンの小説は絶対的な愛の描写であり、それに私は魅了されます。私のバレエでは、アッシェンバッハはタジオによって自分の人間性の見過ごされていた一面に直面させられる偉大な振付家です。当初、アッシェンバッハは少年への感情的な反応を否定しますが、やがて自分の執着に純粋な芸術的正当性を求めるようになります。しかし最終的には屈服し、芸術から人生へ、そして最後にはヴェネツィアでの死へと向かうのです。」
(ジョン・ノイマイヤー)

プログラムとキャスト

ダヴィッド・フレイ: ピアノ
ハンブルク・バレエ

 

ジョン・ノイマイヤー: 振付と演出
ペーター・シュミット: 舞台美術
ジョン・ノイマイヤー、ペーター・シュミット: 衣装

ザルツブルク祝祭大劇場

ザルツブルク祝祭大劇場(Das Große Festspielhaus in Salzburg)はオーストリアのザルツブルクにある劇場。ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク復活祭音楽祭などの主会場としてオペラ、コンサートの両方に使用される。

祝祭大劇場はクレメンス・ホルツマイスターの設計により1960年に完成した。ザルツブルクの旧市街で大劇場を建築するための土地探しは難航したが、結局メンヒスベルクの岩盤を55,000m³ もくり抜いて建築された。ステージの大きさは世界最大級で、最大横32m、高さ9mであり、舞台裏には横100m、奥行き25mの広大なスペースが確保されている。座席総数は2179席、立ち見席はない。座席は適度な段差により、全ての座席で視界が確保され、かつバランスのいい音響である。なお、2階席後方には天井を支えるための2本の柱があり、それにより視界が一部遮られる数十席は学生席として格安で提供される。同じく音楽祭の舞台となる モーツァルトのための劇場(Haus für Mozart)(旧ザルツブルク祝祭小劇場)、フェルゼンライトシューレ とは隣接している。音楽祭以外の時期にもオペラやオーケストラコンサートが開催されている。

 

ザルツブルク生まれの偉大な指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンはここ祝祭大劇場で数々の演奏を指揮した。その功績を記念して祝祭大劇場の西側の広場を『ヘルベルト・フォン・カラヤン広場』と命名した。この広場に面した祝祭大劇場の2階にはカラヤンの部屋があり、ポルシェが停まっているときにはカラヤンがいることがわかった。またカラヤンの部屋が祝祭大劇場の舞台に向かって右側に位置したため、カラヤンだけは祝祭大劇場の右側から登場した。

 

祝祭大劇場の特徴として、オペラとコンサートホールの両方に最適な会場ということがいえる。一般にはオペラ専用、あるいはコンサート専用の会場が当然のことながらそれぞれに高い評価を受ける。しかしその両方に高い評価があることは設計年代やホールの規模から考えると驚異的でさえある。ちなみに祝祭大劇場をモデルに大阪フェスティバルホールは建設されたが、現在の出演者、観客の評価はかならずしも高くはない。このことから祝祭大劇場の国際的評価の高さは、ハードとしての劇場とともに、ソフトである、そこで催される音楽会の質、あるいは観客から、歴史までを含めた総合的なものといえる。

 

なお、音楽祭のチケット等には「ふさわしい服装で」との注意書きがあるが、現実には観光客が大半であることもあり現在ではそれほど厳しく考える必要はない。1階席でもスーツにネクタイ、女性であれば明るいスーツやワンピース、華やかなブラウスとスカート等で十分である。コンサートの場合はさらに制限は緩くなる。ただしスニーカー、ジーンズ、短パン、Tシャツ、カジュアルなサンダル等はどんな公演であっても避けること。ちなみに着物は正装なので本来は適切な装いであるが、実際には髪を結いあげたり、帯の分前方に乗り出す体勢になるため後ろの観客に迷惑をかけることになる。特に祝祭大劇場の座席は段差がそれほど大きくなく、中央付近では前後の席が重なるので極力避けるべきである。 とはいえ現在でもタキシード、ロングドレスの客も多く見られ、音楽祭の開演1時間ほど前になると、正面玄関の道路を挟んで反対側には、音楽祭の観客のドレスを見るための観光客の黒山の人だかりができる。

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