くるみ割り人形 | バレエ

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DEC 2024 Next

新シーズンは、1969年以来スカラ座を魅了してきたクリスマスの名作『くるみ割り人形』の再演で幕を開けます。ルドルフ・ヌレエフの振付とニコラス・ジョージアディスの歴史的な演出による作品です。子供たちのダンスから家族のクリスマスのお祝いまで、ネズミとおもちゃの兵隊の戦いから雪の結晶の輝きまで、有名なワルツやパ・ド・ドゥの振付デザインには音楽とダンスが美しく融合し、テクニック、厳密さ、ライン、バランスに富み、ヌレエフがこのバレエで表現したかった劇作のアプローチ、つまり影と光の間、思春期の少女の旅、クララの夢が表現されています。

 

あらすじ

 

第1幕第1場

主人公クララのいるシュタールバウム家では、友人たちを招いてクリスマス・イヴのパーティーが開かれている。招待客の中には、クララの名付け親のドロッセルマイヤーもいる。ドロッセルマイヤーは、子供たちに手品や人形芝居を見せて驚かせた後、不格好なくるみ割り人形を取り出す。クララはなぜかその人形が気に入り、ドロッセルマイヤーに頼んでプレゼントしてもらう。クララの弟(兄)のフリッツが人形を横取りして壊してしまうが、ドロッセルマイヤーが修理する。やがてパーティーは終わりとなり、客たちは家路につく。

真夜中、くるみ割り人形のことが気になったクララは、人形が置かれている大広間のクリスマスツリーの元へと降りていく。その時、時計が12時を打ち、クララの体がみるみる縮んでいく(舞台ではクリスマスツリーが大きくなることで表現される)。そこへねずみの大群が押し寄せ、くるみ割り人形の指揮する兵隊人形たちと戦争を始める。戦いはくるみ割り人形とねずみの王様の一騎討ちとなり、くるみ割り人形は窮地に陥るが、クララがとっさに投げつけたスリッパがねずみの王様に命中する。その隙にくるみ割り人形はねずみの王様を倒し、ねずみ軍は退散する。クララは倒れたくるみ割り人形を心配するが、起き上がったくるみ割り人形は、凛々しい王子の姿に変わっていた。

 

第1幕第2場

くるみ割り人形は自分を救ってくれたクララに感謝し、その礼にお菓子の国へと招待する。2人は雪が舞う森を抜けて、お菓子の国へと向かう。

 

第2幕

お菓子の国に到着した2人は、女王である金平糖の精に迎えられる。クララを歓迎するため、チョコレート、コーヒー、お茶、キャンディなどのお菓子の精たちが次々と踊りを繰り広げ、最後は金平糖の精と王子がグラン・パ・ド・ドゥを披露する[注釈 8]。しかし、楽しい夢はやがて終わりを迎える。朝が訪れ、自分の家で目を覚ましたクララは、傍らのくるみ割り人形を優しく抱きしめる。

 

プログラムとキャスト

上演時間: 約 2 時間 10 分 (休憩を含む)

 

振付と演出: ルドルフ・ヌレエフ
音楽: ペートル・イリチ・チャイコフスキー
セットと衣装: ニコラス・ゲオルギアディス
照明: アンドレア・ジレッティ
指揮: ヴァレリー・オヴシャニコフ
ゲストアーティスト (12 月 18 日と 20 日): ヒューゴ・マルシャン

 

バレエ 2 幕
制作: スカラ座
スカラ座バレエ団とオーケストラ
トレブル ヴォイス コーラスとスカラ座アカデミーのバレエ学校の生徒