ドン・ジョバンニ

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JUN 2025 Next

 

作曲家: ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。 台本: ロレンツォ・ダ・ポンテ。

14歳以上推奨。

2幕のドラマ・ジョコーソ(1787年)

イタリア語で。ドイツ語と英語のサブタイトル付き。新しいプロダクション。

 

“Chi è morto, voi o il vecchio?”と、使用人レポレッロは神秘的に冗談を言う。ドン・ジョバンニが“Il Commendatore”を殺した後のことだ。 “罰せられた放蕩者”の物語は、すでに神話となっている。ドン・ジョバンニは、天国と地獄の間の緊張関係の中で展開し、愛の欲望と天使の堕落を背景に、このドラマ・ジョコーソで対立が衝突する。状況とキャラクターのカレイドスコープの中には、明確さが完全に欠如していることが明らかであり、これらのキャラクターのそれぞれが他者や自分自身に嘘をついているという事実にそれが示されている。役割や衣装の変更という時代を超えたコメディのモチーフは、ここで圧倒的な曖昧さを帯びている。変化の達人ドン・ジョバンニ、このポリエロティックな快楽主義者は理解しがたい存在だ。無限の変容の中で、彼は突然現れ、またすぐに消える。その他のキャラクターたちは知っている—彼らは彼を必要とし、彼は彼ら自身の鏡である。したがって、レポレッロは主人の死後に、ドン・ジョバンニが永遠の命を持ち、私たちの生活に何度も影響を与えることになると明らかになる。このドン・ジョバンニは今、ダ・ポンテ・サイクルを完成させる。『ファウスト』の受賞者ダビッド・ヘルマンは、バイエルン国立歌劇場で初めて演出を行う。音楽監督のウラジミール・ユロフスキーが指揮し、モーツァルトが新たな世界への扉を開いた作品を導く。それは帰ることのできない世界だ。

 

 

ドン・ジョヴァンニ

 

作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1787年)

初演:1787年10月29日 プラハ、国民劇場

台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ(イタリア語)

 

あらすじ

 

時と場所:17世紀、スペイン

 

登場人物

ドン・ジョヴァンニ(Br): スペインの貴族(ドン・ファン)

レポレッロ(Bs): ドン・ジョヴァンニの従者

ドンナ・アンナ(S): オッターヴィオの婚約者

ドン・オッターヴィオ(T): ドン・ジョヴァンニの友人

ドンナ・エルヴィラ(S): ドン・ジョヴァンニのかつての恋人

ツェルリーナ(S): 農民の娘

マゼット(Bs): ツェルリーナの婚約者

騎士長(Bs): ドンナ・アンナの父

ほか

 

【第1幕】

時は17世紀、舞台はスペイン。伝説のドン・ファンことドン・ジョヴァンニは、女であれば誰でも口説き、そして裏切ります。今夜も従者のレポレッロに見張りをさせて、ドンナ・アンナの寝室に忍び込みますが、失敗し騒がれます。ドンナ・アンナの父、騎士長が駆けつけましたが、ドン・ジョヴァンニは彼を刺し殺し、レポレッロとともに逃げ失せました。
こんなことでは懲りないドン・ジョヴァンニは、街で別の女性に声をかけます。しかし、その女はかつて3日間だけ恋人だったドンナ・エルヴィラでした。捨てられたことを怒る彼女を従者レポレッロに押しつけて、ここもうまく逃げ出します。
次の標的は、ある村で農夫マゼットと結婚式を挙げていた娘ツェルリーナ。ドン・ジョヴァンニは村人全員を自分の邸宅に招待して豪華な宴会を催し、その上で、ツェルリーナをこっそり頂こうという手筈を整えます。しかし、あと一歩でツェルリーナをものにできるというところへ、ドンナ・アンナ、その婚約者ドン・オッターヴィオ、そしてドンナ・エルヴィラの3人が現れ、彼の悪行を暴露します。ドン・ジョヴァンニと従者レポレッロは、その絶体絶命の窮地を何とか切り抜け、逃げ去ったのでした。

 

【第2幕】

それでもまったく意に介さないドン・ジョヴァンニは、レポレッロと服を交換した上で、また女性を誘惑しに出かけてしまいます。一方、ドン・ジョヴァンニの服を着せられたレポレッロは、本人と勘違いされて、またもやドンナ・アンナ達に取り囲まれてしまいました。
やっとの思いで逃げ出したレポレッロは、墓場でドン・ジョヴァンニと落ち合います。その墓場にはあの騎士長の石像が立っていました。ドン・ジョヴァンニが反省せずに女遊びのことをレポレッロに話していると、なんと石像が口を開き、彼に悔い改めよと語りかけたのです。しかしドン・ジョヴァンニは動ぜず、不敵にもその石像を夕食に招待するのでした。
その晩、ドン・ジョヴァンニが豪勢な食事をしていると、信じられないことに騎士長の石像が訪ねてきます。ドン・ジョヴァンニが「私は何も悪いことはしていない」と言うと、石像は彼の手をつかんで、地獄に引きずり落としたのでした。

プログラムとキャスト

指揮者: ウラジミール・ユロフスキー

演出: ダビッド・ヘルマン

セットデザイン: ジョー・シュラム

衣装デザイン: シビル・ヴァルム

照明: フェリーチェ・ロス

振付: ジャン=フィリップ・ギロワ

ドラマトゥルギー: オラフ・ロス

合唱団: クリストフ・ハイル

ドン・ジョバンニ: コンスタンティン・クリンメル

コムトゥール: クリストフ・フィッシェッサー

ドンナ・アンナ: ヴェラ=ロッテ・ベッカー

ドン・オッタヴィオ: ジョヴァンニ・サラ

ドンナ・エルヴィーラ: サマンサ・ハンキー

レポレッロ: カイル・ケーテルセン

ゼルリーナ: エイヴリー・アメレイ

マゼット: マイケル・モフィディアン

 

バイエルン州立オーケストラ

バイエルン州立歌劇場合唱団

バイエルン国立歌劇場

バイエルン国立歌劇場(Bayerische Staatsoper)はドイツバイエルン州のミュンヘンにある歌劇場。バイエルン国立管弦楽団(Bayerische Staatsorchester)、バイエルン国立バレ(Bayerisches Staatsballett)の拠点で、ドイツを代表する歌劇場の一つ。

過去、ブルーノ・ワルター、ハンス・クナッパーツブッシュ、ゲオルク・ショルティ、ヨーゼフ・回ベルトなどが音楽監督を務めてきた。特に1970年代から80年代にかけてのヴォルフガング・サヴァリッシュ時代は、常連のカルロス・クライバーらとともに全盛期を築き、活発な録音活動や訪日公演などで日本でも広く親しまれました。クライバーはこの管弦楽団に強い信頼を寄せ、しばしばオペラ以外にコンサートを開催。映像や録音も残されています。なお、短期間のフリッチャイ時代を除いては、一貫してドイツ、オーストリア人音楽監督を据え続けてきたが、1998年以降この伝統は絶えています。

 

バイエルン国立歌劇場には公共交通手段でも車でも簡単にアクセスできます。

 

 

MVV公共交通機関 

Sバーン:S1-8マリエンプラッツ (Marienplatz)
Uバーン:U3,6マリエンプラッツ(Marienplatz)、U3-6 オデオンプラッツ(Odeonsplatz) 
バス:52、131マリエンMarienplatz、100 Odeonsplatz 
路面電車:19 ナショナルテアーター(Nationaltheater) 

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