ナブッコ
JUL 2026 | ||||||
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ナブッコ – ジュゼッペ・ヴェルディ
上演時間:3時間(休憩1回)
対象年齢:12歳以上
言語:イタリア語(フィンランド語・英語字幕付き)
物語の背景が歴史的であり、聖書に由来しているにもかかわらず、ナブッコ は現代にも通じるテーマを持っています。演出家ロドゥラ・ガイタヌと舞台美術家タキスは、この物語を新鮮な視点で描きながら、その壮大なスケールを保ち、現代人類にとって最大の課題の一つである気候変動というテーマを巧みに織り込み、ヴェルディのオペラに自然に溶け込ませています。
壮大な合唱シーン――中でもオペラ史上最も有名な合唱曲 Va, pensiero(行け、わが想いよ)――や、壮麗な舞台装置、登場人物たちの胸を打つ運命を備えた ナブッコ は、2024年の絶賛された初演に続き、世界的ソプラノ歌手マリゴナ・チェルケジがアビガイッレ役でオラヴィンリンナに戻ってきます。
あらすじ
バビロニアの王ナブッコは、エルサレムを征服しようとします。彼はイスラエルの民を打ち破り、彼らを捕らえて神殿を破壊し、自らを神と宣言しますが、それが天の怒りを買います。捕虜の中には、ナブッコの思いやり深い娘フェネーナを密かに愛するヘブライの王子イシュマエーレがいます。狂気に取りつかれたナブッコは権力を失い、野心的で冷酷な娘アビガイッレが、同じくイシュマエーレを愛しながら王座を奪います。
その間、イスラエルの民は自由を切望します。やがてナブッコは正気を取り戻し、悔い改めてイスラエルの神を信じ、ユダヤの民を解放して王座を取り戻し、平和を回復します。
プログラムとキャスト
マリゴナ・チェルケジ26 – アビガイッレ
ジョルジョ・ベルルッジ – イスマエーレ
ペトリ・リンドルース26 – ザッカリア
ティモ・リーホネン26 – ザッカリア
指揮:イヴァン・ロペス・レイノソ
演出:ロドゥラ・ガイタヌ
美術・衣裳:タキス
照明:ジェイク・ウィルトシャー
合唱指揮:ヤン・シュヴァイガー
サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル合唱団
サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル管弦楽団
オラヴィ城
サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル(フィンランド語: Savonlinnan oopperajuhlat)は、フィンランドのサヴォンリンナで毎年夏に行われている国際的なオペラ音楽祭。
会場は1475年に建てられた湖上の要塞、オラヴィ城。オラヴィ城は「聖オラフの城」という意味。現存する石造りの城としてはもっとも北方にある。
オラヴィ城という軍事的拠点で初めてオペラが上演されたのは、フィンランド独立を遡ること5年前の1912年である。既にヨーロッパ・ツアーを行うなど名声を得ていたフィンランドのソプラノ歌手アイノ・アクテは熱心な愛国者だったこともあり、1907年より風光明媚なこの城をオペラ会場として目をつけていた。
こうしてアクテの指揮の下で始まったオペラ祭は以後5年間に渡って毎年夏に開催される。この間に上演されたのは、5回中4回がフィンランド人による作曲のオペラというものであった。しかし1917年以後は第一次世界大戦やフィンランド独立、翌年のフィンランド内戦などの混乱で中止となる。
その後歌唱の講習会が行われるようになって国際的なオペラ公演の必要性が主張されるようになり、1967年になってから再び開催されるようになった。この時はベートーヴェンのフィデリオが上演された。
再開後は新作オペラの初演も行われ、アウリス・サッリネンの」騎手」「王はフランスへ行く」「宮殿」、パーヴォ・ヘイニネンの「ナイフ」、エイノユハニ・ラウタヴァーラの「アレクシス・キヴィ」、カレヴィ・アホとオッリ・コルテカンガスの共作「時と夢」の6作品が上演されている。
現在では開催が1か月に及ぶ一大イベントに成長している。毎年の総動員数は6万人に達し、そのうち4分の1は外国からの観光客と見られている。
オラヴィ城への交通手段
オペラやコンサート会場へはサヴォンリーナ市内のいくつかのホテルより送迎バス(有料)をご利用いただけます。
バスルート/時刻表
18時00分:Malakias Summer Hotel (Hernemäki)
18時10分:Tott Hotel
18時15分:Seurahuone Hotel
18時20分:Spa Hotel Casino und Vuorilinna
18時25分:Pietari Kylliäinen Hotels
18時30分:Burg Olavinlinna, Linnankatu Altestelle.
公演終了後15分後より、オラヴィ城付近のバス停よりホテル行きのバスが出発します。