マノン・レスコー

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JAN 2025 Next

 

マノン・レスコー – ジャコモ・プッチーニ
イタリア語でのオペラ全4幕、ハンガリー語、英語、イタリア語の字幕付き
公演時間:2時間45分(1回の休憩を含む)

 

プッチーニは、マノン・レスコーと騎士デ・グリューの愛の物語に魅了されました。この物語では、主人公たちが一緒になるために社会的規範や道徳律を超えて挑戦します。同じような情熱の物語は、作曲家自身の人生にも起こっていました。それは、イタリアの厳格な法律により正式な結婚には至らなかったものの、彼の人生を大きく揺さぶったエルヴィラ・ボントゥーリとの関係です。複数の関係者が、この題材を使用しないよう彼を説得しようとしましたが、その理由は彼自身の個人的な関わりだけでなく、マスネのマノンの大成功もあったからです。しかし幸運なことに、プッチーニはそれに耳を貸さず、彼の最初の全国的な成功が誕生し、それはすぐに世界中の舞台を席巻しました。
この作品は、マテー・サボーによる演出で観客に披露されます。

 

 

あらすじ

物語の時代と場所は18世紀末アンシャン・レジーム下のフランスと植民地アメリカのルイジアナ。

 

第1幕

場所はフランス、アミアンの宿屋の広場。

 

学生と娘たちが集まり騒いでいる。その中の一人エドモントがアリア「楽しき宵に」を歌い、居並ぶほかの者もそれを唱和する。その中でデ・グリューが静かにしているので、なぜかと問いただすと、彼は「栗色、金髪の美人の中で」を歌う。

そこへ馬車がつきレスコーとその妹マノン、財務大臣ジェロンテが下りてくる。皆が荷物を持って宿屋に入り、マノンが一人になったとき、デ・グリューは彼女の名と彼女が若くして修道院に入る身の上だということを聞き出す。兄の呼ぶ声がしたのでマノンは立ち去るが、デ・グリューは再会を確約するのに成功する。

 

マノンの美貌に陶然となるデ・グリュー。彼はアリア「見たこともない美人!」を歌う。彼の周りを取り囲み始めた学生や娘たちはデ・グリューの恋慕をくだらないと笑うのであった。

財務大臣ジェロンテはマノンを誘拐させるために馬車を用意させる。これを漏れ聞いたエドモントはデ・グリューにそれを伝える。 デ・グリューはマノンと再会すると愛を告白し、ジェロンテの誘拐計画を明かし、逃走しようと誘う。

 

マノンとデ・グリューは、学生たちの援けをかり、ジェロンテの用意した馬車に乗りまんまと逃げてしまう。

2人の逃走劇に地団太を踏むジェロンテ。それに対し、レスコーは「2人はパリで見つかるでしょう」を示唆を与える。

一方で、学生と娘たちは、してやったりと騒ぎ喜んでいるのであった。

 

第2幕

パリ、財務大臣ジェロンテの妾宅にて。マノンとデ・グリューはパリで見つかり、引き離された。マノンはジェロンテの妾になっている。そこへ兄レスコーが現れ、その贅沢な生活に驚く。しかし、マノンはこの豪華だが愛のない生活に嫌気がさしていた。ここでアリア「このやわらかいレースに包まれても」を歌う。マノンは兄にデ・グリューの消息を聞く。そこへ音楽隊が現れ、ジェロンテ作曲のマドリガルを演奏し、さらに舞踏教師がメヌエットの稽古つける。そこへジェロンテが現れ、彼女の美貌を称える。

そこへ突然デ・グリューが現れる。驚いた彼女は彼に「お願い、復讐して」と謝り、すがりつく。デ・グリューはマノンのしおらしい姿に怒りを忘れ、2人は抱擁するのであった。

 

そこへジェロンテが登場。彼は怒り狂うが、マノンは開き直り、彼に手鏡をわたし「この変わりようをご覧くださいまし」と言い放つ。ジェロンテは怒りの余り立ち去る。

デ・グリューは駆け落ちを誘い、マノンはそれに応じるが、逃走の前に宝石類を物色しに時間を空費してしまう。デ・グリューはアリア「マノン、お前の愚かさが」を歌う。この頃には、ジェロンテが呼んだ、憲兵が到着しマノンを連行してしまう。デ・グリューは剣を抜き後を追いかけるが、レスコーに窘められる。「ああマノン」とデ・グリューは絶叫するのであった。

 

間奏曲

第3幕

ルアーブルの港。連行されたマノンは娼婦としてフランスの植民地ルイジアナに売り飛ばされることになった。港まで追いかけてきたデ・グリューは必ず助け出すと告げる。

 

しかし、レスコーは警備の厳しさを理由に救出は失敗だと伝える。

他の娼婦たちと並べられ点呼されるマノン。そのようすをせせら笑いながら見る群集。デ・グリューはいても立ってもいられなくなって飛び出し、船長にマノンと同じ船に乗せてくれと懇願する。このとき、アリア「狂気のこのわたしを見てください」を歌う。デ・グリューの気迫に押され船長は、「見習い船員」として同乗を許可する。

 

第4幕

ニューオリンズの荒野にて。

植民地ルイジアナでも問題を起こしたマノンとデ・グリュー。マノンは疲弊し一歩も動けなくなってしまった。デ・グリューはマノンに水を与えたいと思うがそれさえもかなわないのである。彼は荒野にマノンを残し、人家を探しに荒野をさまよう。

 

マノンは自らの死期を悟りアリア「一人さびしく」を歌う。

やがて、絶望したデ・グリューが戻って来ると、二人は甘美な二重唱を歌う。マノンは最後の力を振り絞り、デ・グリューに別れの挨拶をすると息絶える。デ・グリューは荒野でマノンの遺骸を抱きしめ慟哭

プログラムとキャスト

指揮者: ゲルゲイ・ケッセリャーク
マノン・レスコー: ズザンナ・アーダーム、ナターリア・トゥズニク、ガブリエッラ・レタイ・キシュ
デ・グリュー: ガストン・リベロ、アドリャン・パタキ
レスコー: ゾルタン・ケレメン
ジェロント・デ・ラヴォワール: ゲーザ・ガーボル
エドモンド: アールトゥール・セレツキ
宿屋の主人/海軍の船長: アンドラーシュ・キシュ
軍曹: アンドラーシュ・カルディ・キシュ
ランプ点灯夫: ボトンド・パール
音楽家: メリンダ・ハイター
舞踏教師: バラージュ・パップ(大学生)

 

ハンガリー国立オペラ管弦楽団と合唱団の出演

 

作曲家: ジャコモ・プッチーニ
台本はアントワーヌ=フランソワ・プレヴォの小説に基づき、ドメニコ・オリーヴァ、ジュリオ・リコルディ、ルイジ・イッリカ、マルコ・プラガによって執筆
演出: マテー・サボー
舞台美術: バラージュ・ホレシュニ
衣装デザイン: アンニ・フュゼール

ドラマトゥルグ、ハンガリー語翻訳: エステル・オルバーン
英語翻訳:アーサー・ロジャー・クレイン
振付: アンドラーシュ・ナーダシュディ
合唱指揮者: ガーボル・チキ

フォトギャラリー
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ハンガリー国立歌劇場

ハンガリー国立歌劇場(ハンガリーこくりつかげきじょう、ハンガリー語: Magyar Állami Operaház)は、ハンガリーの首都ブダペストにあるネオルネッサンス建築の歌劇場。

 

概要

 

1858年創設。グスタフ・マーラーが音楽監督を務め、黄金時代を築いた。以後、エルネー・ドホナーニやフェレンツ・フリッチャイ、オットー・クレンペラー、ヤーノシュ・フェレンチクらが歴代音楽監督として名を連ね、リヒャルト・シュトラウス、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤンなどの巨匠達も客演指揮を行っている。

初演された主な作品に、バルトークのバレエ「かかし王子」(1917年)、歌劇「青ひげ公の城」(1918年)や、コダーイの歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」(1926年)がある。

歌劇場の専属オーケストラはブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の名称で知られている。

なお、同じくフリッチャイやフェレンチクが音楽監督であったハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団)は、この歌劇場のオーケストラとは別団体である。

Attila Nagy
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