ランメルモールのルチア
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ランメルモールのルチア - ガエターノ・ドニゼッティ
3幕のオペラ
サルヴァトーレ・カンマラーノによる詩、ウォルター・スコットの小説「ラマーモアの花嫁」に基づく
イタリア語で上演、ドイツ語と英語のスーパーテキスト付き
初演: 2017年11月18日
狂気への道: ルチアは自分が選んだ人を愛することができない。
あらすじ
以下のあらすじは、イタリア語版による。
第1部「出発」全1幕
エンリーコの城内。ノルマンノが人々とともに、名誉のために忌まわしい秘密を暴くのだと歌う。エンリーコが現れ、一族を救うために妹のルチアを結婚させたいが、彼女が拒んでいると語る。ライモンドが彼女は母の死を悲しんでいるのだととりなすが、ノルマンノは彼女がある男と恋に落ち、密会を重ねていると告げる。人々が戻り、予想通りエドガルドを見つけたと報告する。エンリーコは激怒する。
泉のある庭園。ハープの調べに乗ってルチアが登場する。ルチアはアリーサに、昔ある男が恋人を刺して泉に沈めた、自分はその女の亡霊を見た、と語る。アリーサは不吉な恋はやめるようにと忠告するが、ルチアはエドガルドへの愛を歌い上げる。エドガルドが現れ、急にフランスに行くことになったと語る。2人は結婚を誓い、指輪を交換する。
第2部「結婚証明書」全2幕
第1幕
エンリーコの居室。エンリーコはノルマンノと謀って、エドガルドの不実を証明する偽の手紙を用意する。アルトゥーロとの結婚を拒むルチアに、エンリーコは偽の手紙を見せる。動揺するルチアに向かってエンリーコは、一族を破滅から救うためにアルトゥーロと結婚するよう強要する。ライモンドが現れ、エドガルドからの手紙の返事がないので、あきらめて結婚するようルチアを説得する。
城内の大広間。結婚の祝宴にアルトゥーロが迎えられ、人々は彼をたたえる歌を歌う。ルチアは、結婚の誓約書に署名してしまう。そこにエドガルドが乱入し、有名な六重唱となる。エドガルドはルチアの署名を見て激怒し、ルチアから指輪をもぎとる。混乱のうちに幕となる。
第2幕
エドガルドの城。嵐の音楽のあとにエンリーコが訪れ、一族の敵対関係を解決するために決闘を申し込む。二人は夜明け前に墓地で決闘すると約束する。
エンリーコの城。結婚の祝宴が続いている。ライモンドが現れて祝宴を止め、ルチアがアルトゥーロを刺し殺したことを告げる。血まみれになり、正気を失ったルチアが現れ、有名な「狂乱の場」となる。ルチアはエドガルドとの結婚の幻想を延々と歌い上げる。エンリーコが戻ってくるが、ルチアは天国でエドガルドと再会することを夢見て、倒れる。
墓地。エドガルドは、先祖の墓の前で絶望の歌を歌う。人々が現れ、ルチアが死に瀕していると伝える。死を告げる鐘が鳴り、ライモンドがルチアは死んだと伝えると、エドガルドは剣を自分の胸に刺して後を追う。
プログラムとキャスト
エンリコ・アシュトン卿: ネヴェン・クルニッチ
ルチア・アシュトン嬢: プリティ・イェンデ
エドガルド・ディ・レイヴンズウッド卿: ベクゾド・ダヴロノフ
アルトゥーロ・バックロー卿: ジェームズ・レイ
ライモンド・ビデベント: ピーター・ケルナー
アリーザ: サビーネ・ブローム
ノルマンノ: シメオン・エスパー
音楽監督: ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ
演出: ディートリヒ・W・ヒルスドルフ
舞台: ヨハネス・レイアッカー
衣装: ゲジーネ・フェルム
照明: ファビオ・アントチ
合唱指揮: ジョナタン・ベッカー
ドラマトゥルギー: ユリアネ・シュンケ
ザクセン州立オペラ合唱団ドレスデン
ザクセン州立カペレ・ドレスデン
ゼンパー・オーパー
ゼンパー・オーパーはドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場です。
専属のオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンはデンマーク王立管弦楽団に次ぐ世界最古のオーケストラと言われています。建築家ゴットフリート・ゼンパーにより設計され、1841年4月13日カールマリア・フォン・ウェーバーの作品によって開館。1843年から1849年までは作曲家のリヒャルト・ワーグナーが指揮を務めており、「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」の初演を行っています。
1869年、劇場は火災で焼失し、ゼンパーが改めて基本設計を行い、再建開始され、1878年完成します。
第二次世界大戦末1945年英米軍のドレスデン爆撃により瓦礫の山となりますが、1977年復興が始まり、1985年に完成し、現在の建物となります。
戦後、東ドイツ時代は国立の歌劇場でドレスデン国立歌劇場と呼ばれていたが、1990年ドイツ再統一に伴い、州立の歌劇場となります。