中世の サン・ニコラ・イン・カルチェレ聖堂 は、6世紀にまで遡るローマ最古級の教会のひとつです。古代の フォルム・ホリトリウム の跡地に建てられており、もともと中世には牢獄へと転用された三つの神殿があった場所に位置しています。
1128年に建設されたこの聖堂は、当地に住んでいたギリシャ系共同体が特に信仰していた 聖ニコラウス に献堂されました。ヤヌス、希望の神、ユノ・ソスピタの三神殿が中心にあったフォルム・ホリトリウムの小さな広場は、かつて薬草や野菜の市場として使われていました。教会は1599年に建築家 ジャコモ・デッラ・ポルタ によってほぼ全面的に再建されました。その後、1865年に 教皇ピウス9世 の治世下で修復と装飾が施され、1932年には周囲の建物が撤去されて、古代神殿の遺構が姿を現しました。
2026年の音楽シーズンには、オーケストラ I Virtuosi dell’Opera di Roma が聖堂にて ヴィヴァルディ《四季》 を演奏します。これは自然の情景を音楽で描いた、四季それぞれに着想を得たヴァイオリンと弦楽のための4つの協奏曲です。
さらにプログラムには、弦楽のための重要な 宗教音楽コンサート も含まれています。

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